【犯罪情報官ニュース】
                                                平成16年5月11日

        ちかんは女性の敵です!
                列車内でちかん被害に遭わないために〜    

 
※このページは,鉄道警察隊が
平成9年から平成15年末までの間に,ちかん被害相談を受理した450人の被害分析とそのうち,ちかん行為等で検挙した200人の検挙分析を基に作成しています。


路線別被害状況
鉄道警察隊がちかん等被害で,相談を受理した450件の被害状況を分析したところ,
岩国方面から広島駅方向の列車内での被害が27%を占めています。
しかし,犯人がいつ・どこで犯行に及ぶかはわかりません。
「まさか,私が被害に遭うはずがない。私だけは大丈夫」
と考えず,被害に遭わないためにはどうすればよいかを一緒に考えてもらえたらと思います。
    
分析結果からみると,犯行の多い順は,
1 岩国方面から広島駅に向かう列車内  27% 
2 瀬野方面から広島駅に向かう列車内  16%
3 可部方面から広島駅に向かう列車内  10%
となっています。
やはり,混んでいる路線の方が被害に遭いやすいと考えられます。
そして,列車内だけでなく,駅構内での被害もあります。

★ 時間帯別被害状況
   被害の半数以上は,午前6時〜9時の通勤・通学時です。
    朝の混雑する列車内は要警戒! 
      

★ 場所別被害状況
  
ドア周辺での被害が約8割を占めています。
   犯人が犯行を行う場所は,

   人がたくさん乗っていて混んでいる,体を密着させても不自然でない場所を選んでいます。
   

★ 職業別被害状況
  
高校生が被害の半数を占めています。
     制服が好きという「ちかん」も多く,おとなしそうな学生を狙っての犯行も多いようです。
    しかし,犯人は,職業・年齢にかかわらず狙っています。                        

■ちかんが狙う女性は?■

 ちかんをしても声を出しそうにない,おとなしそうな女性
 (特に女子中・高校生)
 抵抗しない女性
 一人でいる女性
 眠っている女性(特に二人用シートに一人で座っているとき)

■ちかんが狙うケースは?■

ケース1 ラッシュ時の満員列車内で・・・
通勤・通学時の満員列車内が「ちかん」は大好きです。混雑していると偶然を装って,犯行しやすいからです。乗り込む前から,一人の女性に狙いを定めて一緒の車両に乗り込んでくるケースもあります。「ちかん」が様子を見るために手の甲を当ててきたたとき(軽く触れてきたとき),我慢してしまうと「これは,カモだ」と認識して,どんどんエスカレートしてきます。

ケース2 列車待ちの列に並んでいるとき,出入り口付近での乗り際や降り際に・・・
列車待ちの列に並んでいるとき,前や後ろを通るふりをして,体を触るケースや,車内の出入り口付近で,乗り際・降り際に,どさくさにまぎれて体を触るケースも。一瞬のことなので,なかなか犯人を特定することが難しいようです。

ケース3 階段やエスカレーターで・・・
階段やエスカレーターを利用しているとき,背後からスカート内をカメラやビデオで盗撮しようとするケースも。スカートの時には,要注意です。


◆ちかん被害防止のポイント◆

車両を選ぶポイント
ポイント1
空いている車両を選ぶ
「ちかん」は,満員電車の人混みに紛れて行うケースが多いので,できるだけ空いている車両を選びましょう。
ポイント2
女性がたくさん乗っている車両を選ぶ
自分の後ろや横に女性が立っていれば,触られたりする危険を回避できます。
女性同士でかたまっていると安心できるので,できるだけ女性が多い車両で,女性の側にいるようにしましょう。
ポイント3
先頭・最後尾車両にはできるだけ乗らない
混んでいる時は特に,逃げにくいドア付近や,死角になりやすい車両の隅は,できるだけ避けましょう。
ポイント4
車両の中央部に乗る
ドア周辺での被害が約8割を占めているように,ドア周辺は特に混雑し,人目につきにくくて,女性を壁に押しつけて逃げられないようにできるちかんにとって絶好の場所です。
ドア付近では,乗り降りの際に,人混みに紛れて触ってくるケースがあるので,できるだけ車両中央部のシートの前に立つようにしましょう。
ポイント5
乗る車両の位置や場所を変える
特定の女性を狙う「ちかん」もいるので,ターゲットにされないために,ちかんに行動パターンを把握されない努力も必要です。
 警戒する男のポイント
ポイント1
ホームでキョロキョロしている男
「ちかん」は,ターゲットにする女性を捜しています。何気ない素振りでも,視線がキョロキョロしていることがあります。「おかしい!」と感じたら,その男から離れることが必要です。
ポイント2
怪しいカバン等を足元に接近させる男
カバンの中にビデオカメラを入れて,スカートの中を隠し撮りしようとするケースや,カメラ付き携帯・デジカメを使っても同様に隠し撮りするケースもあります。フラッシュの光やシャッターの音にも注意してください。手鏡等でスカートの中を覗き込もうとするケースもあります。
ポイント3
そっと後ろに並んで来たり,接近してくる男
「ちかん」のターゲットにされる前に,不審な行動をする男を発見した時は,その場から離れましょう。
ポイント4
チラチラと見たり,落ち着きがない男
視線を感じたり,「気持ち悪い」「おかしい」と思った時は,自分のカンを信じて場所を移動するなどしましょう。
ポイント5
車内は空いているのに,二人用シートの隣に座ってくる男
二人用シートの窓際に一人で座った女性は,「ちかん」のターゲットになる可能性大です。
眠っていると一段と被害に遭う確率が高くなるので,要注意!
 被害にあわないために・・・
ポイント1
荷物でガードする
満員の列車に乗らないといけない場合は,片手はバッグを胸の前あたりに抱え,もう片方の手で体の後ろ側をガードするようにします。混雑する列車内で手の位置を変えるのは難しいので,乗る時には体勢を整えて。
ポイント2
防犯ブザーを携帯する
防犯ブザーなどの「音が出るグッズ」を携帯し,バッグなどの見える位置に付けておく。(見せる防犯効果)
ポイント3
ちかんの顔をにらむ
「触られているかもしれない」「何か変?」と感じたときは,オーバーに後ろを振り向いて,キッとにらんでみましょう。こちらがうつむいてしまうと「ちかん」の思うツボです
ポイント4
周囲に目立つように体を動かす,場所を移動する
「何か変?」,触られてる気がすると感じた時,じっと我慢するのではなく,すぐに体を動かしたり,場所を移動したりとアクションを起こしてください。人目を恐れる「ちかん」に対抗して,周囲の人に「おかしいぞ」とわかってもらうことも大切です。
 万一被害に遭った場合には・・・
ポイント1
周りの人にもわかるように,不快感を表す
【例えば】 ・顔をしかめる,相手をにらむ,体の向きを変える,場所を移動する
などの行動をおこさず我慢していると,もし「ちかん」が様子を見るために手の甲を当てていたとき,
「これは,カモだ」と認識して,どんどんエスカレートしてくるのです。
 「怪しいな」と思った時に,すぐ行動を起こすのが最も効果的です。
気の弱いそぶりを見せたり,恥ずかしがっているそぶりを見せたら,「ちかん」の思うつぼです。
ポイント2
勇気を出して「ちかん」とか「やめて」など声を出す
体を触られた時は,大きな声で・はっきりと「ちかん」とか「やめて」等と言いましょう。
行動を起こさず,最初のタイミングを逃したら,なかなか声が出せなくなります。
ポイント3
防犯ブザーや携帯電話を鳴らす
声が出せない時や出ない時には,大きな音が出る防犯ブザーや携帯電話を鳴らすのも効果的です。
ポイント4
ちかんを見逃さず,勇気を出して捕まえる
我慢してちかんを見逃すと,その後同様の行為を繰り返します。
慣れたちかんは,一人,人の壁をはさんで触ってくることがあるので,ちゃんと手を掴んでちかんを特定しましょう。
ポイント5
被害に遭った場合は,勇気を出して届出を!   
ちかんの被害に遭った場合は,周囲の人に知らせ,駅員等に連絡してもらいましょう。
駅についたら,すぐに警察へ通報を!一人で悩まず,勇気を出して届出を。
ちかんの犯人は,常習者も多いので,被害に遭っても我慢していると,再度同じ犯人から被害に遭うケースもあります。被害者からの届出がないと,犯人を検挙することはできません。捜査にご協力を!

ちかんに狙われない女性を目指そう!
 近寄りがたい雰囲気を出そう
 防犯対策しているところを見せつける〜防犯ブザーをバッグなど見えるところにつけておく
 服装にも気を付ける〜ちかんが好きな露出度の高い服装や薄着はできるだけ避ける
 できるだけ女性同士でかたまる〜複数でいると狙われにくい
 犯人に「ちかんしても大丈夫」と思わせない
 死角になりやすい場所や車両の隅は避ける〜犯人が犯行しやすい場所をよく知っておく
 おかしい行動をとる男には,近づかない,その場から遠ざかる〜危険を回避する行動をとる
 被害に遭った時には,すぐに声や音を出し,周囲の人に知らせる〜我慢してはいけません
 隙を見せず,隙をつくらない
 私だけは,被害に遭わない大丈夫!と油断しない
 行動をワンパターンにしない〜乗る場所や時間,乗車位置に変化を付けて
 遅い時間帯や2人用シートで寝たりしない

 
 列車内等でちかんにあったときは・・・
被害にあったら,駅係員・鉄道警察隊へ
 ちかん被害に悩んでいる
 あなた!

 ○ プライバシーを守ります。
 ○ 女性警察官が対応します。
 ○ 希望に応じて,鉄道警察隊員が相談者と
    一緒に列車に乗り込みます。
 
広島県鉄道警察隊
ちかん被害相談所
JR広島駅ビル 新幹線ビル2階東側
TEL 082−263−0300